薬学生わろの日常ブログ

自分の好きな事や学んだこと、やりたい事をたくさん書きます!!

初めてシンポジウムに参加してみたんだけど...

 

今年の4月から菌、微生物の研究をしている研究室に配属されることになった。待ちに待った研究室配属、ただ僕には大きな大きな不安がある。それは…

 

研究室に入って何を研究したいのかがまっっったく

イメージ出来ていなかったことである!!!

 

春休みになり、自分は何の研究をしたいかな~なんて考えていたら、
Twitterでこんな情報が!!

 

3/6 日本植物分類学会第21回大会 公開シンポジウム「地中のきのこ×菌根」

 

これは、いい機会だ!!と思って参加することを決めた。

 

 

ワクワクしながらZOOMに参加して、先生方のお話を聞いていたが…

 

正直よく分からんwww

 

折原先生、山本先生、大和先生、木下先生の四人の先生方がお話していたが、想像以上に専門的な内容が多く、ついていけたのは地下生菌の系統、多様性などの概要を話していた折原先生の話のみ...w

 

細かい話は、よく分からなかったが、とりあえず今回のシンポジウムで学んだことについてまとめてみようと思う。

 

 

1. 地下生菌ってなに?

地下生菌とは、簡単に言うと地中にあるきのこ類のこと。世界三大珍味のトリュフも地下生菌の一種なんだとか!!

この地下生菌の特徴は大きく分けて二つある。

一つ目は、能動的に胞子を散布しないこと、つまり、地下生菌単体では遠くに胞子を飛ばせないことだ。そのため、強烈なにおいを発して、虫や哺乳類にきのこを食べてもらって胞子を遠くまで運ぶらしい。

二つ目は、菌根共生を行っていることだ。菌根共生とは、陸上の植物との間で栄養分をお互いに輸送しあい共生していくことだ。

 

2. 菌根ってなに?

菌根とは、菌類が特定の植物の根の先端に形成する共生体のこと。

地下生菌のほとんどが菌根を持っている菌根菌で、菌根によって植物と養分のやり取りを行えている。この菌根共生の仕組みで、植物が海中から陸上に進出できたのでは?と言われているんだとか!! 進化の背景が垣間見えて、面白い!!!

菌根にも外生菌根菌、アーバスキュラー菌根菌、内外生菌根菌という大きく3種類の菌根があることが紹介されていた。

 

3. 地下生菌はどのように種類分けされているの?

地下生菌は様々な門から進化してきた菌類であり、現在分かっている時点で、地下生菌は3門5亜門13目あるそうだ。今回のシンポジウムでは子嚢菌門、担子菌門、ケカビ門グロムス亜門、ケカビ門ケカビ亜門の4つに分類分けされて紹介されていた。

 

4. 山本先生、大和先生、木下先生ご講演内容は?

山本先生は、ケカビ門のグロムス亜門とケカビ亜門アツギケカビ目との関係性についてお話しされていた。どちらも多くの植物と共生しているが、アツギケカビ目は菌根の構造が多様化しているらしい。なぜ、進化の過程において多様化したのかは不明らしい。

大和先生は、森林生態系における菌根共生のお話をされていた。菌根といっても様々な種類があり、多様な菌根共生系があることが分かった。

木下先生は、日本におけるトリュフの栽培のお話をされていた。個人的には、今回の公演で一番興味の湧いたトピックで、トリュフの栽培環境が整えられ商品化されたらとてもすごいことだと感じた。

 

 

ブログを書いていて、思ったよりも地下生菌について学べたなぁと思った。正直、今回の目的である自分が何の研究をしたいのかというのは全く見えてこなかったが、新しい知識を多く吸収出来て楽しかった。また、違うイベントにも参加してみようと思った。