世界初!!慶應義塾大学がブタの腎臓の一部を再生させることに成功!!
今日は、最近読んだ記事の話をします。
慶應義塾大学医学部が2月28日に、世界で初めてブタの体内で部分的に切除をした腎臓の一部を再生させることに成功したと発表しました。
世界で初めての事例で、再生医療の発展に大きく貢献するような研究でした。
誰もが一度は聞いたことがあると思いますが、再生医療とは、人がもともと持っている修復機能を利用して組織や臓器の修復を目指す医療のことなんです。
これからさらに注目が集まっていく分野だと思うんですが、今回の研究の大きなポイントは、腎臓の再生に成功したことなんですよね。
実は腎臓って、臓器の中では再生能力がとても低い臓器なんです。
皆さん腎臓の治療というと、人工透析と考える人は多いのではないでしょうか?
あれは実は、腎臓の働きを補助するものであって、腎臓自体を回復させたり治したりするものでは全くないんです。
なので、今回の研究は、今後の腎臓治療への大きな一歩になると考えられます。
ちなみに...
日本透析医学会によると、2020年の段階で慢性透析患者数が約35万人、有病率も年々増加しているそうです。
腎臓が悪い人って、意外と多いことに気付いてもらえたのではないでしょうか。
でも、人工透析って有名だし、再生医療なんて使わなくてもいいんじゃないの?と考える人もいるかもしれません。
確かに、透析は、腎臓の代わりに不要なものを体外に排出してくれる素晴らしい治療法なのですが、残念ながら問題点もあります。大きく二つ紹介すると、
②腎臓が良くなるわけではないので、一生透析治療と向き合わなければならないこと
現在は、透析治療の費用が軽減できる制度があり、昔に比べると経済的な不安は少なくなってきているそうですが、精神的な不安はいつまで経っても消えません。
なので、透析を使わずに腎臓が自己修復の力で治るんだったら、それが一番良いなと思います。
研究グループは、肝臓でも臓器の再生を誘導できると報告していて、他の臓器での応用も進められているそうです。
いや~、将来が楽しみになるような研究でした!もっともっと再生医療の発展が進み、このような治療を当たり前に使えるような世の中になったらいいなと思います!!
研究内容をもっと詳しく知りたい方は、こちら
世界初、ブタの体内で部分切除した腎臓の再生に成功-腎臓再生医療の研究を加速-:[慶應義塾] (keio.ac.jp)