薬学生わろの日常ブログ

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体質と遺伝子のサイエンス を読んで PART1

 

最近、お世話になっている大学の先生から面白そうな本を借りました。

 

中山光善 著

体質と遺伝子のサイエンス

 

という本です。

 

 

大雑把に言うと、よく我々が使う「体質」とは一体何なのか、また、体質と遺伝子はいったいどのような関係があるのだろうかということが書かれた本です。

 

さっそく、今日読んだところまでをまとめていきたいと思います。

 

 

 

まず、まえがきとあとがき、そして目次をじっくりと見ました。
中田敦彦さんが、「本の大事なことや伝えたいことはほぼ全てそこに書いてある!」 とおっしゃっていたので、その影響を受けそこから読むようにしています!)

 

この本の言いたいことは、主に二つかなと思いました。

 

一つ目は、体の各部分を見ただけではわからない、統合的な性質があるということです。医学では、体の考え方について大きく二種類あります。体を各パーツごとに見る考え方と、体を一つのものとする考え方です。

近年、西洋医学の進歩によって、各パーツごとに診断や治療を行いがちですが、総合的に見る見方も大切だと著者は、主張していました。

 

二つ目は、体質とは、遺伝的要因と環境的要因が混ざり合ったものだということです。
なので、普段の生活の習慣のよって、体質は大きく変わりうるということです。

 

 

今日は全7章のうち、1章と2章を読みました。

 

1章は、体質とは何かについて書かれていました。

体質とは概念であり、最近の医学書にはあまり使われていないこと、また遺伝的要因と環境的要因に大きく関係があることが分かりました。

印象に残ったのは、なぜ日本に体質という言葉が広く浸透しているのかです。

日本の医学は、東洋医学が土台にあってその上に西洋医学が積み重なったものなので、抽象的で総合的な言葉がなじみやすい文化です。

なので、体質という概念がしっくりくるのではないかという著者の話がとても面白いなと思いました。

 

2章は、体型と性格に関する分析について書かれていました。

様々な研究者の、体型(外見)と性格(中身)の関連性についての仮説が紹介されていましたが、

やせ型は肥満型に比べ、皮膚や神経(つまり、脳や感覚器)が発達しているため、身の回りの情報から刺激を受けやすく、神経質になりやすいのでは?という考えは、とても面白かったです。

 

 

3章から7章までも早いうちに読んでいきたいなと思いました。